都心部のマンション価格が上がっている。
価格が上がるだけでなく、いわゆる一等地で分譲されるマンションは極端に数が少なくなった。土地オーナーが所有地を手放さなくなったからだ。それは、東京の一等地は、「借りることができても買えない場所」になることが知られはじめたからに他ならない。
世界的な大都市、例えばパリやロンドンの一等地は、以前から不動産の売り物が出ない場所として知られていた。買うことはできず、住みたかったら借りるしかなく、家賃は高い。だから、一等地に土地やマンションを持つ人(主に王侯貴族の末裔)は高い賃貸収益を得ることができた。その収益で、王侯貴族の末裔たちはニースやカンヌでヨット遊びをするわけだ。
東京もそういう場所になりそうだ。だから、80m2程度で2億円、3億円の分譲価格でもすぐに売れてしまう。購入者はすでに都心マンションを2戸3戸と持っていて、買い溜めして手放さない。そういう特殊な状況が生まれている。
このように売りに出る不動産が少ない状況下では暴落が起きにくい。もともと手放す気がない上に、売って損をしそうだとなるとますます手放さない。だから、都心部のマンションは今後下がることはなく、高止まりする。もしかするとさらに高くなるかもしれない。「だったら、もう少し買っておこう」と富裕層が考える状況が生まれているのである。 |